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IPv4とIPv6の違いとは?

IPv6は、アドレスが足りなくなったIPv4の後継です。両者の比較、どちらを使っているかの確認方法、VPN利用者にとってIPv6が重要な理由を解説します。

ひとことで言うと

IPv4とIPv6はインターネットプロトコルの2つのバージョンです。IPv4は枯渇した短い32ビットのアドレスを使い、IPv6は事実上なくならない128ビットのアドレスを使います。どちらでも同じWebページ、動画、ゲームが届きます。2つのアドレス体系が並行して動いているだけです。

IPv4とIPv6の比較表

IPv4IPv6
例203.0.113.422001:db8:85a3::8a2e:370:7334
アドレス長32ビット128ビット
アドレス数約43億約340澗(3.4 × 10³⁸)
表記10進数4つをドットで区切る16進数8グループをコロンで区切る
共有通常は1世帯1つのグローバルIPをNATで共有端末ごとにグローバルアドレスを持てる
設定DHCPまたは手動自動(SLAAC)またはDHCPv6
登場1981年1998年、2010年代から普及

IPv6が生まれた理由

IPv4のアドレスは約43億個で、現在使われているスマホの台数より少ないのです。最後の未割り当てブロックは2011年から2019年にかけて配布されました。プロバイダはNAT(複数の端末で1つのグローバルアドレスを共有)やキャリアグレードNAT(複数の契約者で1つを共有)でIPv4をやりくりしてきました。IPv6はこの不足を根本的に解決します。地球上のすべての機器に、それぞれ何十億個ずつ割り当てても余るほどのアドレスがあります。

IPv6は速い?安全?

速度: 実際にはほぼ同じです。モバイル回線ではキャリアグレードNATを通らない分IPv6が少し速いことがあり、プロバイダの経路が悪い場合は少し遅いこともあります。普通にWebを見ていて違いを感じることはないでしょう。

セキュリティ: IPv6は暗号化(IPsec)への対応を前提に設計されましたが、IPv4でも使えますし、ほとんどの通信はどちらにしてもHTTPSで保護されています。本当の違いはプライバシーです。NATがないため、IPv6アドレスは世帯全体ではなく1台の端末を特定できてしまいます。最近のOSは定期的に変わる「一時アドレス」を使って、これを抑えています。

IPv6を使っているか確認する方法

IPアドレス確認ページを開くと、IPv4とIPv6のアドレスが別々に表示されます。IPv6の行にアドレスがあれば、回線はIPv6に対応しています。見つからないと表示された場合は、プロバイダ、ルーター、端末のいずれかがIPv6を使っていません。

現在、Googleのユーザーのおよそ半数がIPv6で接続しています。モバイル回線や、インド、フランス、ドイツ、アメリカ、日本などの国では普及率が高く、多くの国ではまだ低めです。

VPN利用時にIPv6が重要な理由

多くのVPNやプロキシはIPv4しか通しません。回線がIPv6にも対応していると、IPv6対応のWebサイトにはVPNの外から直接つながり、本当のIPv6アドレスが見えてしまいます。これをIPv6リークと呼び、VPNが知らないうちに機能しなくなる、最もよくある原因の一つです。

IPアドレス確認ページのチェックでは、IPv4とIPv6のネットワークを比較します。VPN接続中に両者が別のネットワークから出ていれば、どちらかがVPNを迂回しています。

IPv6リークの対策:

すべてのリークテストはVPNが機能しているか確認する方法にまとめています。

よくある質問

IPv4とIPv6、どちらを使えばいい?

選ぶ必要はありません。端末は両方を自動で使い、Webサイトが対応していればIPv6を優先します。他に解決策のないVPNのリークが起きていない限り、IPv6はオンのままにしておきましょう。

IPv4とIPv6は互いに通信できる?

直接はできません。両方のユーザーに届くにはWebサイトが両方のアドレスを持つ必要があり、大手サイトの多くが「デュアルスタック」なのはそのためです。プロバイダは、IPv6のみのネットワーク向けにNAT64などの変換方式も使っています。

IPv6アドレスがよく変わるのはなぜ?

端末はプライバシーのために一時的なIPv6アドレスを作り、数時間から数日ごとに入れ替えます。ネットワーク部分(前半)は通常そのままで、端末部分だけが変わります。

IPv6を無効にすると遅くなる?

通常、体感できるほどではありません。ただ、一部のゲームやアプリ、モバイル回線はIPv6のほうが快適に動くので、無効にするのはリークを止める必要があるときだけにしましょう。